書籍
忙しくて、わざわざ買った増補版の『暇と退屈の倫理学』が読めない。読み進められない。国分こういちろうの一人称は俺だった。 この本の編集者はかの有名なレーモンクノーの『文体練習』も担当した人らしい。ほんとか。 装丁は仲條正義、これはほんとだ。 『…
こんなIDにしたくせにいまさら読んだ。前評判は面白いとされつつ、重厚とか難解とか油断ならないとか言われているのでああどうしよう恐いなあと恐れつつ読むも、『ケルベロス〜』よりも、もしかしたら『デス博士』よりも読みやすい。全体を手堅くまとめる「…
新潮1月号掲載、舞城王太郎『淵の王』は中編の連作。 三部構成でそれぞれタイトルは主人公の名前となる。 最後、三話目のタイトル=主人公は『中村悟堂』。読んで思い出したのが過去の短編『ソマリア、サッチ・ア・スウィートハート』と『添木添太郎』。 そ…